大奥・花絵巻―横井紅炎作品集―映画「大奥」を活ける

「大奥・花絵巻」買って良かったです。その空間、そして解説する横井紅炎さんの一言一言は日本古来の四季の花々を愛でる心に溢れていました。花一輪、枝の一本、それを生ける器、一つとして無駄なく配置された高潔な美しさがありました。先の情けない政治家の失態にやりきれなさを感じている方達は是非これを観られると良いと思います。そこには単に映画の中の人物を反映していると言うだけでなく、神代の昔から連綿と受け継がれて来た凛とした日本人の心の一つの形が現わされています。かつて貴族・武士の嗜みとされていた訳を、改めて納得しました。(華道の担い手が女性中心になるのは明治以降のことです)私はこれを観て、「日本人であることの誇りを再認識させてもらいました」かつて、時代が明治となった頃、明治維新の中心人物の一人だった岩倉具視は、日本古来の物を軽視し西洋偏重となった世相に危機感を持ってその対策を色々と試みたらしいです。リーダー不在の現代を生きる我々も、自ら日本古来の精神に触れて日本人であることを再認識する機会を持つべきなのかも知れません。貴方もこの作品集を観て読んで感じて、日本人であることの誇りを再認識してみてはいかがでしょう。この本の中身がどうしても気になる人は、YouTubeで「大奥・花絵巻」で検索するとこの作品の一部が見られますよ。まぁ、それを見てからという手もあります。きっと全作品を見たくなると思いますけどね。